各店では、平均約100種類のパンを販売しているが、うち全店共通の商品群はフランスパンなど3分の1に限られる。ドンクのブランドを維持する「要の商品」で、全国どの店舗でも同じ品質、同じ価格で販売する。
そして3分の1が地区共通の商品群。「地区ごとに人気のあるパンの種類や所得水準も大きく異なる」(広報担当者)ためだ。
残る3分の1は、各店舗オリジナルの商品群。各店舗には専属のパン職人がおり、全国では約600人に達する。
店側が主体的に商品開発を手がけるため、同社の本部には商品開発を主導する組織がない。現場の職人が毎月新商品を提案し、本部がチェックして商品化する。店舗に常駐するパン職人のやる気を引き出し、各店の活性化につながる効果がある。
オリジナル商品が強み
3つの商品群のうち、同社最大の強みといえるのがオリジナル商品群だ。