ヘッドライトバルブの生産ライン。ガラスの中にフィラメントが設置されている=ドイツ・アーヘン【拡大】
ファクトリーマネージャー(工場長)のカール・スペクル氏は「フィリップスのライティング(照明)部門で最も大きな工場だ」と胸を張る。
ここで作られるヘッドライトバルブはハロゲンバルブと、より光度の高いキセノンバルブ。生産量は年間約1億6000万個に上る。ハロゲンバルブのラインの増設など、新たな投資も行われている。
1891年創業のフィリップスは電球の製造からスタートした。電気シェーバーのほか、ソニーと共同でコンパクトディスク(CD)を開発するなど、事業分野を拡大しながら成長を続けてきた。
経営資源を集中
2008年、新興国メーカーが低価格を武器にデジタル家電などで攻勢をかける中、さらなる競争力の強化に向け、ライティング▽ヘルスケア(医療機器)▽コンシューマーライフスタイル(生活家電)-の3事業に経営資源を集中。テレビ事業の売却などにも踏み切った。
この結果、12年の売上高は前年比9.7%増の248億ユーロ(約3兆1500億円)と増収を確保した。