有機EL照明「リビングシェープスインタラクティブミラー」について説明する有機EL事業開発マネージャーのディートマー・トーマス氏【拡大】
自動車用バルブだけでなく、家庭やオフィス向け照明でも市場をリードしてきたオランダ電機大手のフィリップス。新たな成長の源泉と位置付けているのが「ルミブレード」の商品名で展開する有機EL(エレクトロルミネッセンス)照明だ。
一見すると64枚のパネルを組み込んだ照明だが、正面に人が立つとセンサーが感知し、照明の中央部分が鏡になって、顔を写し出す。同社が昨年10月に発売した「リビングシェープス インタラクティブミラー」だ。
有機EL事業開発マネージャーのディートマー・トーマス氏は「販売は好調。今はニッチなマーケットだが、今後2年ほどでボリュームゾーンに広がるはず」と期待を込める。
有機EL照明は、点で光るLED(発光ダイオード)照明と異なり、面で発光するのが特徴だ。面は薄く、温度が上がらないメリットもある。材質そのものが光るため、鏡や窓ガラスなど他のものと組み合わせての使用が想定される。