有機EL照明「リビングシェープスインタラクティブミラー」について説明する有機EL事業開発マネージャーのディートマー・トーマス氏【拡大】
有機EL照明には、韓国LG電子やサムスン電子のほか、日本勢ではコニカミノルタやパイオニアなどが開発を急いでいる。それでもトーマス氏は「他社は明るさが足りない。フィリップスは大きな生産設備を持ち、いち早く製品を市場投入し品ぞろえも幅広い」と自信をみせる。
昨年、120ルーメンという当時最も明るいパネルを発売。今年4月には200ルーメンの製品を出し、年末に投入予定の新製品はその3倍以上の明るさになる見込みだ。パネルの形状も従来の正方形のほか、丸や三角のものを販売する。
有機ELの展開として今後、期待しているのが自動車向け。現在高級車のリアランプなどで複数のLEDを並べて線のようなデザインを表現しているケースが多い。有機ELならデザインの幅が広がる。
フィリップスは次世代照明分野でも、技術革新によって市場をリードする姿勢を貫く。(田村龍彦)