ところが、「『コストがかさむ』とマレーシアの本社が待ったをかけた」(関係者)こともあり、4月以降の利用率は急降下した。
サイト運営でも振り回された。費用節約のためにエアアジアと共通化したサイトは当初、英語が多用されるなど日本人にとって使い勝手が悪かった。エアアジア・ジャパンは昨年末から約80項目にわたる改善に着手しているが、4分の1しか実行できていない。エアアジアのサイト担当者が他の国のサイトと掛け持ちしており、対応が遅いためだ。
合弁解消は、業績低迷に業を煮やしたエアアジアが持ち出した。25日に合弁解消を発表したANAHDの清水信三上席執行役員は「エアアジアの売り方には限界があった」と反論。社員の一人は「マレーシアとの文化の違いに翻弄され、やりたかったことができなかった」と振り返った。
一方で、エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は「真のLCC事業に注力する」との声明を出し、意見の隔たりの大きさをうかがわせた。