フェルナンデスCEOは音楽業界から転身し、2001年に経営破綻状態にあったエアアジアを1リンギット(約30円)で買い取った。コスト削減を徹底するLCCビジネスの基本を忠実に守り、成功した。こうした体験が、日本流への拒否反応になったとみられる。
どうなるLCC
ANAHDはエアアジアに代わる新ブランドを7月中に決める方針だ。ピーチとの統合も取り沙汰され、清水上席執行役員は「あらゆる可能性を検討する」と述べ、含みを残した。
もっとも、好調なピーチも最大の目標である単年度黒字化はまだ達成していない。井上慎一CEOは「エアアジア・ジャパンを仲間と思っていない。一緒になるのも迷惑」と述べ、自社の経営を軌道に乗せることに注力する。
エアアジアも昨年、欧州路線から撤退するなど順風満帆ではなく、成長を続ける東アジア路線での撤退は考えていない。日本での新たな提携先を模索しており、数社に打診しているもよう。チャーター機事業を手がけるエイチ・アイ・エス(HIS)などが浮上しており、LCCをめぐる国内勢力図が塗り変わる可能性もある。