【クルマ人】BMWデザインのこだわり 「グランツーリスモ」に込めた思い

2013.7.8 08:15

BMWの主力車「3シリーズ」の派生車「グランツーリスモ」を紹介する日本法人のアラン・ハリス社長(右)と永島譲二エクステリア・クリエイティブ・ディレクター

BMWの主力車「3シリーズ」の派生車「グランツーリスモ」を紹介する日本法人のアラン・ハリス社長(右)と永島譲二エクステリア・クリエイティブ・ディレクター【拡大】

 独自動車大手、BMWの日本法人「ビー・エム・ダブリュー」(東京都千代田区)は主力車「3シリーズ」の派生モデル「グランツーリスモ」を発売した。価格は494万から。エレガントさはそのままに、既存の3シリーズより車体を一回り大きくしたことで広い室内空間を確保した。BMW車の外観デザインを監督する立ち場にある永島譲二エクステリア・クリエイティブ・ディレクターにグランツーリスモの魅力やデザインへの思いを聞いた。

 --グランツーリスモのデザインで力を入れたところは

 「見た目は優麗なクーペだが、実はセダンよりもかなり背が高い。背の高いプロポーションでもスポーツカーのように流れる形を見せていく、というところが一番苦労した点だった。具体的には全長が3シリーズのセダンより20センチ長く、車高は大体7~8センチ高くなった。荷物車のようにしたくなかったが、スポーツカーでもセダンでもない。独自のアイデンティティーが必要だと感じ、どんな車とも(見た目が)重複しない、そういうものを目指した」

 --グランツーリスモのデザインにどういう形でかかわったのか

 「私がこの車でしたことは、デザインコンペに提出されたスケッチをすべて見て、各応募者に改善した方がいい点などをアドバイスし、魅力あるプロポーザルをそろえることだ。今回は10人がスケッチを出し、コンピューターで3次元モデルを作る段階で4つに絞り、さらにクレイモデルを作り、最終的に今のデザインに決定した」

 --思い入れの深いモデルは

 「デザイナー時代は先々代の5シリーズやZ3ロードスター、先代の3シリーズのデザインを手がけた。ロードスターは最初のイメージに近いものが量産車として完成したという意味で思い出深い。やはりスタジオの中でクレイモデルと何時間と向き合って過ごすのと、路上で量産車を見るのとは印象が変わってくるので、本当に(デザインが)よかったかどうかは路上に出るまでわからない部分がある。でも、路上で見た時に『よかったんじゃないか』と思えた」

 --BMWのデザイン部門の体制は

 「エクステリア部門は20人くらいいる。国籍は10カ国を超え、完全にインターナショナルな世界。私たちのスタジオで3人集まれば必ず国籍が変わる。英語が共通語でドイツ語でも話はできる。現在の多数派の言語はロシア語、フランス語、韓国語だ。韓国人は最初からBMWを目指して入ってくる人が多い。日本人は私だけ。日本は自動車工業が盛んで、デザイナーの数も多いはずなのに、海外で就職する人は本当に少ない」

 --海外から日本車を見て感じることは

 「日本の教育が影響しているのか、弱点も長所もはっきりしている。強い点は、デザインでいうと、ディテールが非常に細かい。欧州メーカーの目につかないところにも気が配られている。一方で、自分の意見をデザインに反映させる力が弱いのではないかと思う。メルセデス・ベンツやBMW、アルファロメオは個々のデザイナーの意思が反映されている。デザインはただきれいな形を作るのではない。BMWが短期間にハイイメージを確立できたのは、こうあるべきというデザイナーの志があったからだ」

 --海外から日本を見て感化される部分は

 「最新ファッションや最新テクノロジーは欧州より取り入れるのが早く、デザイン面でもインスパイアされる。毎年年末に帰国するが、1年経つと必ず新しいビルが建っているほどのスピード感は欧州にはない」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!