ソフトバンクの連結有利子負債残高【拡大】
ソフトバンクが米国進出に社運をかけた背景には、日本では需要の大きな伸びが今後見込めないことがある。携帯電話の国内普及率は100%を超え、飽和状態が近づいている。しかも、事業者間の料金競争が激しくなっており、契約者1人当たりの料金収入は拡大が見込めない。一方、「米国は人口が伸びており、1人当たりの売上高も多い」(孫社長)として、今後も有望な市場と判断した。
相乗効果を期待
さらに、孫社長が期待するのは経営統合による相乗効果。携帯端末の調達コストやネットワーク設備の投資額を、年間当たり2000億円から3000億円は抑えられるとソロバンをはじく。
ただ、スプリントをめぐる米ディッシュ・ネットワークとの買収合戦には勝ったものの、ディッシュに対抗するために買収額を上積みした結果、80億ドルを予定していたスプリント向けの資金が50億ドルに目減りしてしまった。この影響で「スプリントの設備投資が遅れる可能性がある」(証券アナリスト)との懸念も浮上している。