なぜ?社員提案にこだわるアート 先進的なアイデアを次々と生み出す秘訣 (1/3ページ)

2013.7.14 19:30

アートコーポレーションのユニークなサービス(写真は同社提供)

アートコーポレーションのユニークなサービス(写真は同社提供)【拡大】

  • アートコーポレーションの業務提案制度によって生まれた「エコ楽ボックステレビケース」。薄型テレビの大きさに応じて伸縮可能で、安定感がある■■キャプション■■アートコーポレーションの業務提案制度によって生まれた「エコ楽ボックステレビケース」。大きさを調整できるので、どんな画面サイズのテレビにも対応できる

 従業員が気軽に提案した新サービスが、次々と実践される。そんな風通しの良い社風を誇るのが、引っ越し大手のアートコーポレーション。業界に先駆けて展開してきたサービスの多くは、従業員の提案によるものだ。面白いのは、残念ながら「不採用」になった提案に対しても報奨を与えるというユニークさだ。なぜ、そこまで従業員提案にこだわるのだろう-。

 採用されれば、社長賞

 アートが「業務提案制度」を創設したのは平成14年。社内で雑談中の従業員の口からアイデアがどんどん飛び出すようになっていた。「制度を設けてきちんと、提案してもらおう」ということになったようだ。

 現在、社員数は約2千人。これに対し、年間の提案数は100件を超え、熱心さが感じられる。従業員は、企業内ネットワークのイントラネットなどを通じ、いつでも何度でも気軽に提案できる。

 事務局は、まず「採用」と「不採用」に分類。事務局で採用されると、最終的に役員会にかけられ、「承認」か「不承認」となる。実用化し、社への貢献度が高いと判断されれば、社長賞や1~3等賞などが贈られる。

発案した40代の男性社員は社長賞を受賞

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