スピード自慢の「開票マシン」 選挙の裏側でメーカー間の競争激化 (1/4ページ)

2013.8.3 19:00

グローリーが発売した投票用紙分類機の新製品=兵庫県姫路市(板東和正撮影)

グローリーが発売した投票用紙分類機の新製品=兵庫県姫路市(板東和正撮影)【拡大】

  • グローリーが4月に発売した投票用紙分類機の新製品。1分間に660枚分類でき、候補者の氏名が平仮名で書かれていても分類できる=兵庫県姫路市(板東和正撮影)

 自民党が圧勝した7月の参院選の裏側では、投票用紙に書かれた候補者名を読み取って候補者別に自動で仕分けるマシン(投票用紙分類機)を手がけるメーカー各社の開発競争も過熱した。さらに、次の統一地方選や衆院選に向けての開発も始まっている。平成9年の公職選挙法改正で、午後6時までだった投票時間が同8時に延長されたが、スムーズな開票作業を支えているのは、市町村職員の熟練の手さばきだけでなく、分類機に負うところが大きいとか。果たして、その実力は?

 手作業の16.5倍のスピード

 「いつか、全ての自治体の開票所が、投票用紙分類機を導入するようになる」

 兵庫県姫路市に本社を置く貨幣処理機大手、グローリーの男性社員はこう打ち明ける。

 同社は今年4月、投票用紙の裏表を自動的にそろえる業界初の機能を搭載し、1分間に660枚分類できる業界最速のマシンを導入した。人間1人が手作業で1分間に処理できるのは約40枚のため、16.5倍の速度だ。計算処理を担うICチップの性能を高めたことで、候補者の名前を読み取って仕分ける処理能力の高速化を実現できたという。

このマシンを1台導入するだけで、人員を11人に減らすことができる

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。