韓国の現代自動車が公開した高級スポーツクーペのコンセプト車【拡大】
無謀な「利益の3割よこせ」要求
韓国紙の中央日報(電子版)が配信した8日付のニュースによると、労組は昨年の現代自の最終利益の30%を成果給として要求。さらに通常賃金の800%の賞与金と61歳定年保障も求めたという。
これらの要求をすべて反映すれば、組合員1人あたりに支払われるのは1億ウォン(約900万円)。中央日報では、現代自の組合員数を約4万4千人としており、単純計算でも邦貨換算で4千億円前後の支払いとなる。
「最終利益の約3割をはき出せ。賞与も月給の約8倍よこせ、というのはむちゃくちゃな話ですね。われわれの常識とは乖離している」。日本の大手自動車メーカーの40代社員はこう述べ、苦笑いする。製造業は国内外問わず利益率がそれほど高くなく、「こんな要求を飲んでいたら経営はすぐに傾く」と指摘する。
現代自の日本法人、ヒュンダイモータージャパンは今回の労使対立、またストが実施されたときの影響について「(現代自の)ストは工場ごとで行っている。