電子部品大手6社の2013年4~6月期連結決算【拡大】
風力、太陽光発電の需要狙う
こうした事態に対応し、電子部品各社は、スマホやHV、EV向けの製品力強化や、スマホだけに頼らない経営を実現しようと、新事業の育成にも取り組んでいる。
日本電産は、自動車や家電に用いるモーターが利益を稼ぎ出したほか、今後も、買収した車載用モーターの開発製造会社が業績に寄与する見通し。
一方、TDKは、AV(映像・音響)やパソコンなどの情報通信機器向けの電子部品の比重が比較的高く、ハードディスクドライブ(HDD)部品が不振で業績の足を引っ張った。このため、スマホや自動車で稼ぐのはもちろん、新分野の育成など事業構造の転換を急ぐ。
同社が力を入れるのは、風力や太陽光発電などのエネルギー関連分野だ。具体的には、洋上風力発電などに照準を合わせ、磁石型モーターなど製品の機能向上に取り組む。このほか、京セラの太陽光発電関連事業は、旺盛な国内需要に支えられて、すでに収益増に貢献している。
激しい環境の変化への対応が求められる業界だけに、経営のスピードが今後の勝負を分けそうだ。(小島清利)