三菱電機の京都製作所構内を歩くカルガモの親子(同社提供)【拡大】
大手電機メーカー、三菱電機の工場スタッフらが自主的に「野鳥保護」に取り組んでいる。巣を作ったカルガモの子育てや巣立ちを夜明け前から支援したり、用水路や緑を増やし、野鳥が訪れやすい環境を整えたり…。強制ではないにもかかわらず、多くの社員が喜んで参加するというのだ。背景には、三菱電機ならではの“環境マインド”があるという…。
カルガモの「見守りチーム」結成
昨年6月。液晶テレビなどを生産する京都製作所(京都府長岡京市)敷地内の道路わきにある植え込みで、7つの卵を温めているカルガモの親鳥を清掃担当の従業員が見つけた。
約1500人が勤務する工場内で産卵するのは無謀にもみえるが、出入りする人が多いためか、カラスやネコなどの“天敵”が近づきにくく、カモが好んで巣を作る傾向があるようだ。