地元観光大使らを招いた「ナカボール」の発表会=7月10日、東京都中野区【拡大】
地域おこしの効果的な手段として「ご当地グルメ」や「ご当地キャラクター」などが人気を博す中、ビール大手各社も消費者の「郷土愛」をくすぐる取り組みに注力している。地域限定商品の発売やイベント支援といった多彩な取り組みを展開し、自社商品の差別化や販売促進につなげようと懸命だ。
キリンビールは今月、東京都中野区内の飲食店向けキャンペーンとして、新しいハイボール「ナカボール」の本格展開を始めた。グループ本社が今年5月、JR中野駅北側の再開発地区に移転したのを記念して、地元メーカーの東京飲料と共同開発、「『地元を盛り上げたい』という当社の姿勢を示した」(広報部)という。
キリンが販売するスコッチウイスキー「ジョニー・ウォーカー」を東京飲料の炭酸飲料「ハイ辛」で割る飲み方で、唐辛子やショウガが利いた独特のホットな味がする。