「ボスグラン・アロマ」【拡大】
農園が確保できないまま5年が経過。ボスが誕生20周年を迎える24年に定めた商品化の目標時期も目前に迫ってくる。「やってみなはれ」の本質である「必ず成果を出す」が重圧として、異国の地で南氏にのしかかった。
局面を変えたのは、関係部署の上司からの助言だった。
「もっと柔軟に、幅広く探してみろ」
協力を得られる可能性のありそうな農園を口説き落とすことに注力するあまり、狭まってしまっていたパートナー探しの視界が、この一言で大きく広がった。そして気持ちも新たに動き出した南氏は、ようやく日系2世のトミオ・フクダ氏が運営する理想的な協力農園をブラジルに得る。
生産テストを繰り返しながらトミオ氏との信頼を深める中、中南米にも協力拠点を見つけ出し、大規模で安定したコーヒー豆の調達網の確保についにめどが立った。