日本米の輸出量【拡大】
【成長ニッポン】
TPPにらみ日本の農業底上げ狙う
国内最大手の農業機械メーカーのクボタが、日本の農家がつくったコメの海外開拓に動き出した。農家の国際競争力を高めて輸出増を促すことで、農機関連ビジネスの底上げを図るのが狙いだ。日本が参加している環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉では農林水産品の関税撤廃も議論され、一方で高齢化の進展で農業従事者の減少が続いている。農機メーカーが農家の体質強化を本格支援する動きは、日本の農業の未来に“突破口”を開く可能性も秘める。
農機販売拡大へ
世界の食材、料理が集まる食の宝庫・香港。日本食の人気は高く、日系の外食チェーンの進出も活発だ。ただ、コメについては全量を輸入に頼っているのが現状。こうした市場動向に目をつけたクボタは「日本米輸出プロジェクト」の第1弾の舞台に香港を選んだ。