日本製紙の合弁会社が建設を進める新工場=タイ西部のラチャブリ県バンポン【拡大】
紙の世界需要4億トン弱のうち、4割近くの1億5000万トンは日本を含むアジアが占め、「今後も最大の成長地域」(鹿島氏)。東南アジア地域などの1人当たりの紙消費量は現在、日本の15%前後にすぎないが、「潜在的な需要は大きい」という。
紙市場はタイやインドネシア、マレーシアで既に伸びつつあり、今後本格的に立ち上がる見通しのベトナムやカンボジア、ミャンマーなどへの食い込みも確実に図る方針。将来的には連結売上高に占める海外比率を30%にしたい考えだ。
超円高の是正も
一方、三菱製紙は今月1日付で、洋紙事業部内に「海外営業部」を新設した。狙うのは、産業用インクジェット印刷向け用紙や感熱紙などの輸出拡大だ。
背景にあるのは、超円高の是正。海外営業部の和気広治担当課長は「今の為替水準なら海外メーカーにも対抗できる。まず北米やオーストラリアに輸出し、アジアも今後伸びる余地があれば視野に入れる」と話す。