柏崎刈羽、再稼働へ正念場 福島の汚染水深刻化 管理能力に厳しい目 (1/4ページ)

2013.10.14 05:30

東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に向けた流れ

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 福島の汚染水深刻化 管理能力に厳しい目

 東京電力が、経営再建の大前提となる柏崎刈羽原子力発電所6、7号機(新潟県)の再稼働に向けた安全審査の申請にこぎ着けた。東電は来春以降の再稼働を目指し安全対策を急ぐが、福島第1原発の放射能汚染水漏れ問題が深刻化。原発の管理能力に対し、厳しい目が向けられている。汚染水問題、原子力規制委員会による審査、新潟県の同意という3つの壁が立ちはだかる中、正念場を迎えている。

 さらなる安全対策

 「昔は日本海のきれいな眺めが見渡せたんですが…」

 柏崎刈羽原発所員は感慨深げにこう漏らした。2007年の新潟県中越沖地震後、東電は約2000億円を投じて耐震強化工事を進めてきたが、11年の東日本大震災と福島第1原発事故を契機にさらなる安全対策が求められ、発電所を変貌させた。

 その象徴ともいえる存在が、今年6月に完成した海抜15メートル、全長2.5キロの防潮堤だ。東電は想定する津波の高さを3.3メートルから8.5メートルに変更。要塞を思わせる防潮堤は海の眺めをさえぎる代わりに巨大津波を防ぐ“守護神”となる。

柏崎刈羽など格納容器が小さめの沸騰水型軽水炉では再稼働の必須条件

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