メーカーの生命線ともいえる安全管理面の破綻を露呈したことで、遠慮を拭い去る形になったのは皮肉ともいえるが、カネボウとの採用の一括化は、これ以上は後に引けない状況を示す花王の決意の表れともいえそうだ。
花王の理念 高いレベルで共有
--カネボウ化粧品の研究、生産部門を統合する狙いは
「花王グループの資産の最大化と安全・安心の保証体制を強化するためだ。買収から約7年が経過したものの、買収当時に期待したほどのシナジーは発揮できていない。より高いレベルで花王の基本理念を共有化する必要があると判断した」
--美白化粧品による白斑問題が統合のきっかけか
「それ以前から統合は考えていた。ただ、今回の問題で『会社組織や意識、風土の問題が大きい』とした第三者委員会の指摘は、非常に重く受け止めている。親会社として深く(カネボウの経営に)関与していくつもりだ」