KDDIは17日、グーグルの企業向けクラウドサービスの導入支援を行うサテライトオフィス(東京都江東区)と提携した、と発表した。11月1日に発売する、クラウド上で電子メールやスケジュール管理などが行える「グーグルアップス」の販売に弾みを付ける。携帯電話各社はスマートフォン(高機能携帯電話)の企業向け販売を拡大するため、企業向けクラウド販売を強化しており、KDDIも関連する付加サービスを充実し、法人顧客を囲い込む。
グーグルアップスは、業務ソフトを通信網を通じて提供するクラウド型で、データを共有したり、スケジュールを管理したりすることができる。料金は利用者当たり年間6000円。同様のシステムを独自に構築すると通常、導入に3~6カ月かかるが、グーグルアップスだと1週間程度で済み、いち早くスマホを業務で使うのに便利なサービスとして注目を集めている。
KDDIはサテライトと提携することで、社員の所属を基にしたアクセス制御などグーグルアップスの活用の幅を広げる独自機能の提供を受けられるため、販売強化を図れる。サテライトはグーグルアップス販売では大手で関連ソフト開発でも評価されているという。