【ネットろんだん】
「父の命を救うために皆さんの力をかしてください」。今月12日、ある俳優がネットで行った募金の呼びかけが波紋を広げた。山で遭難した父親を気遣う声と、「虫がよすぎる」という批判。「共感」と「批判・炎上」が表裏一体をなす様相は、「クラウドファンディング」という名で定着しつつあるネット募金の仕組みにおいても無縁ではない。
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「親父(おやじ)が山で遭難した…」「親父のために、俺がヒーローであり続けるにはどうしたらよいか」
特撮ヒーロードラマに出演経験のある男性俳優(26)は11日、父親が新潟県で登山中に遭難したことをツイッターで告白。12日には民間捜索にかかる費用を具体的に記述した上で、募金を呼びかけた。
男性のツイッターやブログのコメント欄には、ファンを中心に協力申し出や気遣う書き込みが相次いだ。ただ、呼びかけが拡散されるにつれて「虫がよすぎるのでは」「ヒーローなら逆にがっかり」(匿名掲示板)といった批判もエスカレート。男性はその後、「過度の集金を防ぐため」として募金を停止。この経緯は本紙をはじめニュースとして報じられるところとなった。