近年の主な地域金融機関の再編【拡大】
【Monday i.】
経営トップ同士の信頼関係がM&A(企業の合併・買収)の鍵を握る-。約3カ月の協議を経て、東京都民銀行と八千代銀行が基本合意を発表した経営統合は、M&Aの基本原則を思い起こさせるものだった。両行の頭取は、2000年に締結した業務協力の際に実務担当者として丁々発止やりあった間柄で「十数年来の付き合い」という。利害を調整しきれずに破談に終わる統合協議もある中、首脳の連帯が同じ関東地域で競う「最大のライバル」(八千代銀の酒井勲頭取)を結びつけたといえる。ただ、相乗効果を生む統合のモデルケースとなるかどうかは、来春を目指す最終合意に向けた協議が正念場となる。
成功の基本条件
日銀本店で開かれた10日の記者会見で、都民銀の柿崎昭裕頭取と酒井頭取は両手でがっちりと握手し、笑顔を見せた。柿崎頭取が「業務協力の覚書の協議では、酒井頭取を相手にずいぶんやりあった」と打ち明けると、酒井頭取も「そんな経緯がなかったら、合意までにさらに時間がかかっただろう」と応じた。両行はともに東京都内に地盤を持つ地方銀行だ。両頭取は「新しい都市型地銀の姿を追い求める」と宣言し、強力な連携ぶりを印象づけた。