「壊れにくい大衆車」最強トヨタの限界 独高級車との“ブランド格差” (3/5ページ)

2013.10.22 06:00

ブランド力強化に課題が残る「レクサス」=福岡県宮若市のトヨタ自動車九州

ブランド力強化に課題が残る「レクサス」=福岡県宮若市のトヨタ自動車九州【拡大】

  • クルマの販売はせず、カフェやラウンジが設けられたトヨタのブランド発信拠点「インターセクト・バイ・レクサス」=東京都港区(飯田耕司撮影)
  • スピンドルグリルを採用したトヨタの新型レクサス。上海国際モーターショーでも話題を集めた=4月21日、中国・上海

 そのひとつが、このブランド発信拠点で、ここでは日本の匠の技を集めた雑貨が販売され、雑誌が読めるラウンジもある。最大の目的はレクサスの販売ではなく、ブランドの個性を訴求していくことだ。

 平成元(1989)年に米国で売り出されたレクサス。12年から11年連続で米高級車市場でシェア1位を獲得するなど、一定の評価を得てきた。

 米市場での成功をひっさげ、17年に日本に逆上陸したが、昨年の国内販売実績は4万4千台(前年比3%増)。知名度は確実に浸透しつつも、メルセデス・ベンツの独ダイムラー、独BMWという高級車2強の牙城を崩すことはできていない。

 日本、中国で苦戦するレクサス

 日本だけでなく、欧州や中国でも苦戦。ナカニシ自動車産業リサーチの中西孝樹アナリストは「中国ではドイツ車は高くて購入できないが、レクサスならばなんとか購入できるというのが購入動機。高級イメージとはほど遠い」と指摘する。

トヨタ自動車の得てきた名声“壊れにくい大衆車”

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