そのひとつが、このブランド発信拠点で、ここでは日本の匠の技を集めた雑貨が販売され、雑誌が読めるラウンジもある。最大の目的はレクサスの販売ではなく、ブランドの個性を訴求していくことだ。
平成元(1989)年に米国で売り出されたレクサス。12年から11年連続で米高級車市場でシェア1位を獲得するなど、一定の評価を得てきた。
米市場での成功をひっさげ、17年に日本に逆上陸したが、昨年の国内販売実績は4万4千台(前年比3%増)。知名度は確実に浸透しつつも、メルセデス・ベンツの独ダイムラー、独BMWという高級車2強の牙城を崩すことはできていない。
日本、中国で苦戦するレクサス
日本だけでなく、欧州や中国でも苦戦。ナカニシ自動車産業リサーチの中西孝樹アナリストは「中国ではドイツ車は高くて購入できないが、レクサスならばなんとか購入できるというのが購入動機。高級イメージとはほど遠い」と指摘する。