フロントに台形を組み合わせたような「スピンドルグリル」をレクサス全車種に昨年来、採用し始め、力強さを前面に打ち出したのも「個性を鮮明にして、ブランド埋没を防ぐ」(福市得雄専務役員)という危機感にほかならない。
最強製造業が次に得たい称号とは…
9月に亡くなった最高顧問の豊田英二は生産革新でトヨタを「最強の製造業」と呼ばれるまでに育て上げた。ただ、ブランド力、正確には高級車分野におけるブランド力ではドイツ勢がはるか先を行く。
とはいえ、ダイムラーやBMWが1世紀以上かけて培ったブランド力を、レクサスはわずか25年で対比されるレベルにまで持っていったのもまた事実だ。
「もっとできる」。こう確信する社長の豊田章男は、中興の祖といわれる英二が築き上げた「最強の製造業」に続き、「最高のブランド」という2つ目の称号を得ることはできるのか。挑戦が始まった。 =敬称略