中小企業の開廃業率【拡大】
家賃交渉で毎月の支出を抑え、社長が渋る人員整理も「今やらなかったらすべての人を失う」と現実を突きつける。銀行へ提出する事業計画書を一緒に書き直し、融資担当者との面会には中嶋さんも赴く。この飲食店はその後黒字化し、銀行への融資返済も軌道に乗り始めた。
同センターは、2008年9月の米リーマン・ショックによる大不況を機に、中小企業の再生に当たる経営改善チームを立ち上げた。窓口となっている中嶋さんは、事業計画作成から金融機関との交渉まで、中小企業の経営全般の相談にのる。より専門的な知識が必要となる分野については弁護士や税理士、公認会計士など195人の登録専門員につなぐ。
これまで約200社が訪れ、改善チームの支援により総額5億円以上の資金調達をまとめた。土日や祭日、夜間も対応し4000件超の相談を受けてきた。中嶋さんは「経営難に陥る中小企業の9割は適切な支援を行えば助かる」と言い切る。事業計画書を作れなかったり、経理担当者がいなかったりという基本的な問題でつまずく会社が少なくないからだ。