定年後も給与同じ、高齢社員を見捨てない 南海鋼材のスゴイ人事制度 (2/4ページ)

2013.10.23 11:00

 南海鋼材の従業員は現在149人。このうち60歳以上の契約社員は60~64歳が9人。65歳以上は7人。最年長は71歳だ。

 先代社長で父親の一晴氏の代も定年を迎えた社員を厚遇するケースはあったが、徹底されるようになったのは福原氏が社長に就任した平成9年以降だという。

 社員を見捨てない

 「差別が嫌なんです。僕は姉と妹に挟まれ、女性の中で育った。そうすると、仕事に男女の能力差はないと気づいた」と福原社長。男女社会のあり方への考えを、年齢に向けたのが動機だ。「年齢が重なれば体力は落ちるが、経験は増す。70歳になっても十分仕事はできる」と力説する。

 堺浜工場(堺市)の事業所長、村上俊彦さん(70)は定年前と同じ待遇で再雇用され、勤務を続ける1人。「朝のラジオ体操に、誰も遅刻しません。ここまで信用されているのなら『やらなければ』という気になりますよね」

 重病で余命宣告を受けた社員が技術指導を条件に死去まで勤務。若手が懸命に技を継承し、「この会社は何があっても社員を見放さない」という絶大な信頼を醸成したエピソードがある。

最大の危機は平成20年末のリーマンショックだった

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