みずほ銀行をめぐる反社会的勢力への融資問題は、前頭取の塚本隆史会長が引責辞任する事態に発展した。みずほ銀は、当時の経営トップの責任を明確にすることで問題の幕引きを図りたい考えだ。ただ、塚本氏の辞任に対し、取締役会などで同じく「問題を知りうる立場にあった」佐藤康博頭取が報酬カットにとどまる処分の差には疑問も残る。金融庁の追加処分や第三者委員会の調査次第では、佐藤頭取らの進退問題にまで波及する可能性が依然くすぶる。
「当局も処分内容を納得してくれた」。25日、塚本会長の辞任を金融庁幹部に内々に報告したみずほ銀の幹部は安堵(あんど)の表情を浮かべた。
今回の問題で最大の焦点だった経営陣の社内処分。みずほ銀は今年7月に法人部門が中心のみずほコーポレート銀行と、個人向け中心の旧みずほ銀行を合併させたばかり。仮に新みずほ銀の初代頭取である佐藤氏の辞任に発展すれば、「グループが混乱する」(みずほ銀幹部)との懸念が強く、佐藤頭取留任の筋書きが行内では早々に描かれていた。