それでも再び、内部管理や組織の問題に起因すると指摘される不祥事を引き起こした。みずほ銀行の再発防止策をめぐり、あるメガバンク幹部OBは「これまでの防止策と何が違うのか」と疑問を投げかける。
行内にも不満がくすぶる。「またD案件に足を引っ張られた」。「D」は前身の旧第一勧銀の頭文字。提携ローンを扱った信販会社オリエントコーポレーションの歴代社長は第一勧銀出身者が務める。利益供与事件に続き問題の発端となったことに、リテール(個人)分野に強い旧富士銀関係者から憤る声も漏れているという。
第三者委の中込秀樹委員長は、旧3行の出身者の間で派閥的な意識は「ほとんど払拭されているように思う」と述べた。ただ、報告書で指摘された「役職員の退任・異動に伴う断絶」や「部署間のコミュニケーション不足」は、出身行の違いによる意識の垣根が背景にあるとの見方はぬぐいきれない。