添着活性炭の有機ヨウ素除去効率の相対湿度による影響【拡大】
【成長ニッポン】
東京電力福島第1原子力発電所の事故直後の原発建屋内の除染作業で、特殊フィルターが放射線量を劇的に引き下げ、一躍脚光を浴びた。原発災害の広がりを食い止めたこのフィルターを中心となって開発したのが、東京都内の中小企業。半世紀以上も前の技術の改良に挑み、日本の中小企業の裾野の広さを改めて見せつけた。
旧来型では下がらず
福島第1原発事故の直後、原発建屋は、作業員が立ち入ることができず、原子炉の状況を把握する計測機さえ取り付けられない深刻な状況に置かれた。作業できるレベルにまで放射線量を下げるために使われたのが、ワカイダ・エンジニアリング(東京都板橋区)という中小企業を核にした産学連携で開発した特殊なフィルターだ。
大量に発生する放射性のヨウ素やセシウムは、作業員や住民の内部被曝(ひばく)を引き起こす。従来型のフィルターでは建屋内の放射性物質の濃度はなかなか下がらなかった。