光照射によって液化、固化する塗料のイメージ【拡大】
さらに再び緑色や青色の可視光線を1、2分当てると固体の状態に戻り、元の接着力を回復することが実証された。
その上で、この「光による接着剤」の原理を応用し、液晶画面などに使われる石油系液晶の中に、プラスチックなどの原料となる高分子の微粒子をちりばめた物質を開発。さらに紫外線を吸収する少量の有機化合物、アゾベンゼンを混ぜ合わせることで、光の照射だけで流動化したり固まったりする塗料を作り出した。
この塗料を施した自動車の車体が事故などで傷ついた場合、塗装面は紫外線を照射するだけで液体化し、簡単に修復することが可能になる。走行中などは「アゾベンゼンの濃度を調節することで、太陽光に反応しないように塗装面を安定させられる」(山本貴広・スマートマテリアルグループ主任研究員)という。