光照射によって液化、固化する塗料のイメージ【拡大】
紫外線を当てると固体が液体になり、可視光線を照射すれば固体に戻る物質について、産総研は光で容易に脱着ができる産業用の接着剤として「実用化を急ぎたい」(秋山陽久主任研究員)としている。
また、塗料として利用するためには、無色化や塗装面がベタベタしないようにすることなどが課題となっており、10年後程度をめどに光反応型塗料の実用化を目指す考え。現在、自動車の塗装修理には傷の程度により数万円から数十万円がかかるが、実用化されると修理費の負担が大幅に軽減されそうだ。