日本M&Aセンターの成約件数【拡大】
経営者の高齢化などで後継者不在の中小企業が、M&A(企業の合併・買収)に活路を見いだすケースが増えている。中小企業のM&A仲介で大手の日本M&Aセンターは、2013年3月期に成約件数が初めて200件を突破。今期もそれを上回るペースで推移する。地方には後継者はいないが黒字経営で価値が高い企業は多く、今後、さらに注目度が高まりそうだ。
「会社には売り時がある。上り調子の今がその時だ」
北欧の生活雑貨や健康関連商品の輸入卸売りを行うアペックス(群馬県高崎市)のビューエル芳子社長は数年前、娘や息子ら家族にそう切り出し、会社を売却する意向を打ち明けた。