また、物価上昇を先導した電気や灯油などエネルギー価格も、円安に伴い上昇傾向が続いている。景気回復や円安のため物価上昇は当面、続くとみられる。野村証券は、消費税増税の影響を除いた消費者物価指数(生鮮食品を除く)の上昇率は、平成26年4月に1.1%に達すると予測する。
ただ、その後は「円安の効果が剥落する」(野村証券の尾畑秀一シニアエコノミスト)ため、前年同月比での伸び率は鈍化する見通し。26年後半以降は、再び上昇傾向に転じるとみているが、それでも日銀が目指す2%の物価上昇目標には届きそうもない。
デフレ脱却に向け物価の上昇基調は定着しつつある。だが、目標とする物価上昇と経済の成長を達成するためには、さらなる景気刺激策が不可欠だ。市場では「2%の物価上昇に向け、日銀は来年夏までに追加の金融緩和策を検討・実施する」(農林中金総合研究所の南武志主席研究員)との見方が強まっている。