この一環として、送金先の国ごとに2通りあった手数料を安いほうに一本化する。手数料は送金額に応じて違うが、10万円を送る場合、3000円から2000円に値下げとなる国もある。
セブン銀は2月に、タイ語など9言語に対応する「海外送金カスタマーセンター」を設置して、外国人の口座開設などのサポートを開始した。14年1月にはATM取引画面で9言語の表示を始め、新規顧客の囲い込みを図る。
海外送金は10年に銀行以外にも解禁され、SBIグループやNTTドコモなどが相次ぎ参入した。銀行は10万円の送金にかかる手数料が4000円程度で窓口も午後3時に閉まるのに対し、新規参入者は1000円以下の割安な手数料にしたり、携帯電話などで手軽に送金できることを強みに取り扱いを伸ばしている。セブン銀はサービス拡充で新規事業者に対抗する。
セブン銀の調べでは、海外送金件数は12年度に1000万件と、ここ数年の価格競争などで急激に伸びているという。