東京電力と政府の原子力損害賠償支援機構が見直し中の「総合特別事業計画」(再建計画)の政府認定が来年1月にずれ込むことが28日、分かった。福島第1原子力発電所事故に伴う損害賠償額の大枠、国と東電の除染費用の負担割合などが年末に固まるためだ。東電はこれらの前提条件を反映した新計画をまとめ、政府の認定を得たい考え。
関係者によると、当初は12月中に政府認定を受ける方針だった。ところが、賠償や除染、廃炉などの費用をすべて東電に負担させる今の仕組みについて、安倍晋三政権が抜本的に見直す方針を示したため、再建計画の策定が遅れる見通しとなった。
文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会は、慰謝料の支払期間の延長など追加賠償指針を年末にまとめる。さらに、除染費用も当初の想定より膨らんでおり、国が東電に貸し付ける資金枠(上限5兆円)では賄いきれない見通しだ。