日本の軽自動車はガラパゴスではない 国際競争力高める源泉 (3/4ページ)

2013.12.5 12:00

軽自動車首位の低燃費を実現したスズキ「アルトエコ」

軽自動車首位の低燃費を実現したスズキ「アルトエコ」【拡大】

 軽自動車の最後の規格改定は1998年。安全面からボディーは大きくなったが、排気量は660cc以下のまま変わらなかった。このため、トヨタ「ヴィッツ」など小型車と比べ燃費性能は当初劣っていた。

 だが、15年が経過したいま、当時と同じ規格でありながらリッター35キロメートルとハイブリッド車並みの低燃費を実現する軽も登場している。

 車体の軽量化、エンジンの改良を重ねた結果だが、「軽は規格が決まっているので、逆に技術力は高まった。妥協は許されない分、技術者が創意工夫するため」(軽自動車の技術者)という。

 製造から廃棄までの期間に、使用されるエネルギー量や二酸化炭素(CO2)の総排出量でも、軽は環境に優しい。

「長距離走行の必要がなく、ボディーは軽くて小さいため電池が小さくてすむ」

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