2012年以降に設立された主なCVC【拡大】
投資先の一社で交流サイトで知り合った相手に贈り物ができるサービスを手がけるギフティ(東京都品川区)は、大手外食チェーンのサービス券を扱う交渉でKDDIの支援を受けている。太田睦社長は「近く正式に決まりそうだ。信用力あるKDDIの支援はありがたい」と歓迎する。
調査会社のジャパンベンチャーリサーチ(JVR)によると、未公開企業に対するVCの投資は1~9月で240億円以上と前年同期を33%上回り、上位30社の半分以上をCVCが占めた。事業会社の直接投資は7%減の104億円と停滞。CVCの積極投資が際立つ。JVRの北村彰代表は「現場主導で案件が増えにくい直接投資に対し、組織的に投資するCVCは速い」と指摘する。
KDDIの場合、単独ではなく、独立系VCのグローバル・ブレインとファンドを共同運営している。
VCが純投資を目的とするのに対し、CVCは自社と投資先の事業シナジー(相乗効果)も狙う。ただ、事業会社には技術を評価する力や豊富な資金はあっても、ファンドの運用ノウハウは不足する。
CVCの浸透や株高で、ベンチャー企業の“値段”が高騰。VCは企業価値を正確に測る目利きの役割も求められており、両者が補完関係を築く例は今後も増えそうだ。