スマートフォン業界について語る携帯電話ライターの佐野正弘氏【拡大】
スマホ向けネットショッピングサイト「dマーケット」を展開するNTTドコモは、従来の「dビデオ」、「dゲーム」などに加え、ファッション通販サイトの「d fashion」や旅行会社のJTBと提携した「dトラベル」などコンテンツを増やしている。佐野氏は「基本料は無料だが、コンテンツサービスそのものの規模を拡大させ、いかに利用者に商品を買ってもらうかというビジネスでユーザー還元型のKDDIとは異なる戦略といえるだろう」と分析。「ただ最大の課題はMNPの流出を止めること」と指摘する。
KDDI、ドコモとはまた違ったやり方なのがソフトバンクモバイルだ。佐野氏は「コンテンツサービスを戦略の主軸としておらず、スマホ市場全体を盛り上げ、いかに『iPhone』を買ってもらうかを考えている」とし、「最近は海外に気をとられているようだが、国内市場をおろそかにしていると急激に落ち込む可能性もある」と説明する。