【業界展望】国内LCC、競争激化は必至 中国系参入、成田拠点組も巻き返し (2/4ページ)

2014.1.3 07:47

 一方、成田拠点組で先輩格に当たるバニラ・エアとジェットスター・ジャパンは、捲土重来(けんどちょうらい)を果たせるか正念場を迎える。

 バニラ・エアは、業績低迷で昨年10月に運航を終えた国内LCCのエアアジア・ジャパンが前身。昨年6月にはANAホールディングスが完全子会社化し、昨年11月に現在の社名に変更した。再出発にあたってはリゾート・レジャー路線を中心に据え、国際線に比重を置く。将来的には国際線と国内線の比率を7対3とする方針。

 バニラ・エアとして運航を始めた昨年12月20日の早朝、成田空港では那覇行きの初便に搭乗する166人の乗客を石井知祥社長が自ら見送った。この日は成田-台北線も就航。1月29日に成田-札幌線、3月1日には成田-ソウル線を開設する予定で、石井社長は「これまでの経験を生かし、新しいLCCをつくっていく」と再起を誓う。

 ジェットスター・ジャパンも経営環境が厳しい。関空を第2の拠点空港とする計画は遅れ、機材の稼働率が高まらない中、13年6月期決算で88億円強の最終赤字を計上し、自己資本は5億円強にまで減った。昨年10月末には大株主の日本航空と豪航空大手カンタス・グループが110億円の追加出資を行うなど、経営立て直しが最優先課題だ。

成田拠点組が苦戦する中、気を吐くのが関空拠点のピーチ

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