個性的な改造車(カスタムカー)が集結した国内最大の展示会「東京オートサロン」が10日、千葉市美浜区の幕張メッセで開幕し、自動車大手8社やパーツ、タイヤの各メーカーなど428社が出展した。12日まで。自動車大手8社が出そろうのは6年ぶりで、クルマ好きが集まる展示会出展で、自社の顧客をさらに増やしたい狙いもある。
「楽しんでもらえる素材を提供するのが役目だ。もっといいクルマをつくろうと決意している」
トヨタ自動車のブースには、豊田章男社長も訪れ、そう熱っぽく語った。トヨタは、量販車のスポーツ仕様車シリーズ「G SPORTS(通称ジーズ)」のコンセプトカー4台を出展。スポーツ用多目的車(SUV)「ハリアー」、小型車「ヴィッツ」に専用スポーツシートや、サスペンションなど足回りを調整して走行性を高めたモデルを披露した。
ホンダは、昨年末に発売したSUV「ヴェゼル」のスポーツモデルや、軽「N-WGN(エヌワゴン)」の車体にリボンを付けた「マカロン・カラー・コレクション」を参考出展して「甘い空間を演出した」(担当者)。