自動車各社、売れ筋のエコカー重視鮮明に 熾烈な開発競争 (1/4ページ)

2014.1.10 06:30

年間販売の首位となったトヨタ自動車の小型HV「アクア」(同社提供)

年間販売の首位となったトヨタ自動車の小型HV「アクア」(同社提供)【拡大】

 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が9日発表した2013年の新車販売ランキングで、トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「アクア」が初の首位を獲得した。上位10車種のうち、6車種は軽自動車だった。市場は10年前よりも45万台超縮小したが、アクアの販売台数は、当時首位のトヨタ「カローラ」より6万台以上多い。各社が売れ筋のエコカーに特化して販売する現状が鮮明になったといえそうだ。

 「長引く景気低迷で、自動車各社が、人気のエコカー販売に比重をかけてきたことが、大きな要因ではないか」

 軽自動車メーカーの幹部は、今回の上位10車種の販売台数を10年前と比較し、こう述べた。

 首位の「アクア」と2位「プリウス」の合計の販売台数は51万6078台。これはトヨタの国内販売の32.6%。10年前は「カローラ」(首位)と「ウィッシュ」(4位)が10位までに入ったが、2車種合計の販売比率は20.8%に過ぎない。

「戦略的にHVを販売してきたことも大きい」

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