年間販売の首位となったトヨタ自動車の小型HV「アクア」(同社提供)【拡大】
トヨタは、これまで系列4販売会社でそれぞれ異なる車種を取り扱ってきたが、「アクア、プリウス、SAI(サイ)のHV専用車は全販売店で取り扱い、戦略的にHVを販売してきたことも大きい」としている。
こうした売れ筋に販売を絞る動きは、ホンダも同様で、同社は国内では軽自動車の開発に比重を置く戦略を描く。10年前は、34.7%だったホンダの新車販売全体に占める軽の販売台数は、昨年で53.3%と半分以上にまで高まっている。
ただ、経営資源を売れ筋モデルに特化するのは、開発競争が熾烈になってきた表れともいえる。昨年は、燃費競争が熾烈となり、ガソリン1リットル当たりの燃費性能は30キロ超が主流になった。