4月の消費税率引き上げを前に、アパレル各社が春物商品の前倒し販売を本格化させている。増税前の駆け込み需要で高まる消費者の購買意欲を取り込み、単価の高い新商品の販売にもつなげたい考えだ。一部の店舗では既にスプリングコートやニットなどが売り場のメーンコーナーに登場。セール期間を例年より早めに切り上げる動きも広がっている。
東京・池袋の西武池袋本店の婦人服売り場では10日、エスカレーターを上った先の一番目立つ位置に、首都圏でも冷え込みが厳しくなったにもかかわらず、季節感に合わないピンクやイエローなどパステルカラーのスプリングコートが並んだ。
同店では例年、1月末から春物商品を展開しているが、今シーズンは2週間以上も早く投入し、商品数も前年より3割増やした。冬物コートなどのセール品が売り場スペースの多くを占める中、「明るい色の春物が商品の鮮度を引き出し、来店客の目を引いている」(担当者)という。白や花柄のパンツが昨春流行したことも考慮し、「今春はスカートを増やすなど家庭のタンスにはない商品を拡充し、単純な前倒しにならないよう工夫した」という。