岩崎達也・法政大大学院兼任講師は、ジャニーズなど人気男性アイドルグループのコンサートツアーを追いかけて日本中を巡る女性ファン集団を分析。「場所を目的とするのではなく、生きている人を『動く目的地』として観光対象にしている。憧れの人のいる場所と時間を消費するという、今までとは違う概念のツーリズムではないか」との新視点を提起し、参加者から高い評価を受けた。
こうした研究からは、「聖地巡礼」をはじめとする現代のコンテンツツーリズムが、ファン主導によるネットでの情報交換に大きく支えられている様子がうかがえる。