カジュアル衣料のユニクロを展開するファーストリテイリングは27日、香港証券取引所に3月5日に上場すると発表した。株式の代わりとなるHDR(香港預託証券)で上場し、新株発行や資金調達は行わない。国内需要が頭打ちとなる中で、中国や東南アジアでの知名度をさらに向上させるのが狙いだ。
東京都内で会見した岡崎健CFO(最高財務責任者)は「中長期的な視点に立ち、中国でのブランド認知度を高めるとともに、優秀な人材の採用にも役立てたい」と述べるとともに、「投資家の裾野を広げ、グローバル企業としての経営の質を高めたい」と説明した。
香港では、ファーストリテイリングから預託を受けた既存株式を裏付けにスポンサーを務めるモルガン・スタンレー・アジアが預託証券を発行し、株式と同様に取引ができるようにする。同社は中心となる株式市場は今後も東京証券取引所とする方針。日本企業ではSBIホールディングスやダイナムジャパンホールディングスなども香港証券取引所に上場している。