また、CO2レーザ切断機と比べ加工速度も速い。メーカー調べで、軟鋼・板厚1ミリを4キロワット機(※アシストガスに酸素)で切断した場合、CO2レーザ切断機の同パワー機と比較して約1.4倍。ステンレス・板厚0.8ミリ(窒素使用)の場合、約4.9倍。アルミ・板厚4ミリ(同)の場合、約2.6倍。その上、加工品位、つまり切断面の美麗さも、CO2レーザ切断機と同等のクオリティ。加工精度も、レーザ光をファイバーで伝送する方式なので、CO2レーザ切断機よりも精緻な精密加工を可能とした。
さらに、CO2レーザ切断機では加工が難しい銅、真鍮、アルミなどの高反射材も高品位に加工できるのが特徴だ。
レーザマックス・小野雅夫専務は、ファイバーレーザ切断機を導入した効果について、「時間あたりの加工量が増え、ロット数の大きい案件では同業他社に比べ優位性を発揮でき、受注増につながっている。しかも、加工コストも大幅に低減でき、メリットは多い」と述べる。
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◆高純度99.999%の窒素で高品位加工
レーザマックス・名古屋工場にファイバーレーザ切断機を納入し、ヤマザキマザックと共に設備構築を手掛けたのが、産業ガスメーカー大手・大陽日酸のグループ会社で、産業資材商社の大陽日酸ガス&ウェルディング(株)(本社=大阪市、(電)06・6541・9355)。
同社は、産業ガスメーカーのグループ会社である強みを生かし、レーザ加工用のアシストガスとして窒素を連続供給するPSAも同時に設置した。「レーザ加工機専用」を謳った大陽日酸製「LTシリーズ」である。高純度99.999%(ファイブ・ナイン)の窒素を発生させる。