今後の経営戦略について説明する任天堂の岩田聡社長=30日午前、東京都千代田区のホテルニューオータニ東京【拡大】
ただその具体的な中身には触れられず、変化を求める株主らは肩すかしにあった形だ。任天堂の株価は説明会のあった午前から急落。終値は前日比555円安の1万2325円で、4%超下落し、日経平均株価の下落率(マイナス2・45%)を大きく上回った。
業績不振の最大の要因であるWiiUについては、世界で1億5千万台以上を販売する携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」のゲームの配信が発表されたが、「過去のヒット作頼み」と受け取られた。
あくまでもゲーム機とソフト
説明会で、岩田社長は株主から要望の多いマリオなどの人気タイトルをスマホ向けゲームで有料配信することを否定。「他のハードに軸足を移すことは考えていない」と強調し、あくまでゲーム機とソフトの両輪で稼ぐ従来のビジネスモデルの推進を掲げた。