一方、50cc超の減少は底を打ったとみられている。13年の販売台数は原付2種(51~125cc)、軽二輪(126~250cc)、小型二輪(251cc~)の全クラスで前年水準を上回った。中でも軽二輪のスポーツバイクは好調が目立つ。
250cc前後のクラスは日本や欧米などの先進国では「入門車」、新興国では「高級車」として堅調な需要が見込める。二輪各社はタイなど新興国の工場で部品の現地調達率を高め、製造コストを抑えた新モデルをこのクラスで相次いで開発した。
08年に発売され昨年2月に全面改良された川崎重工業「Ninja250」、11年に発売したホンダ「CBR250R」、12年発売のスズキ「GSR250」など、各社が投入した世界戦略車でユーザーの選択肢が増え、結果として国内需要が喚起された形だ。ヤマハ発動機も早ければ年内に250ccのスポーツバイク「R25」を投入する。