需要予測に温度差
ただ、各社の頭を悩ませるのが4月以降の反動減の見通しだ。スズキは新車販売が好調なこともあり「需要の山と谷が読めない」(長尾正彦常務役員)として、前年並みの185万台と慎重な予測をする。一方、戦略モデルの販売が好調なホンダは、4月以降の新車発売も見据えて「昨年の販売台数(約76万台)を上回り、100万台を超える」(岩村哲夫副社長)と、各社で見通しは分かれている。
日本自動車工業会は、14年の自動車国内需要は前年比9.8%減の485万台になると予測。名尾良泰副会長は、需要の波が激しく動くことは好ましくないとした上で「雇用にも影響する」と危惧している。(飯田耕司、田辺裕晶)