スーパーでは消費税増税前の駆け込みで水などをまとめ買いする消費者が増えている=20日、東京都品川区のイオン品川シーサイド店【拡大】
4月の消費税率引き上げを前に、食品や日用品の駆け込み需要を狙う流通各社の取り組みが本格化してきた。大手スーパーのイオンと西友は20日、セールやキャンペーンを開始。1月の全国スーパー売上高(既存店)は2カ月連続で前年同月を下回ったものの、増税が近づく2月後半からは消費者が買いだめに動き始めるとみられ、百貨店も巻き込んだ日用品の「駆け込み商戦」が盛り上がりつつある。
イオンは、食品や日用品など4000品目を対象に電子マネー「ワオン」の購入ポイントを上乗せするセールを始めた。品川シーサイド店(東京都品川区)の専用コーナーでは朝から、水やビールなどをまとめ買いする来店客も少なくなかった。衣料用洗剤を8個入りのケースで購入した品川区の女性会社員(41)は「いずれ必要になる消耗品は早めに買うことにした。子供のおむつや水、油なども今後買いだめしたい」と話した。